現場の生活保護ワーカーは様々な利用者と日々関わっています。生活保護ワーカーは一人あたり平均80世帯を担当しています。その中には真面目に自立に向けて努力している利用者もいれば、生活保護の法の趣旨に反する受給態度をとる者(自立への意欲がなく、パチンコなどの遊技場に入り浸りとなったり、酒を飲んで隣近所に迷惑をかけるなど)、さらには不正受給を行う者、家庭訪問に出かけて女性の生活保護ワーカーに身体的な危機が及ぶ場合などもあります。不正受給やワーカーに身の危険が及ぶケースはそんなに多くないとしても、生活保護を受給しているということに関して一般市民が眉をひそめるような受給態度をとる利用者はどの生活保護ケースワーカーにも一人や二人は必ずいます。そのような生活保護利用者に直接関わり、またその利用者の周辺にいる市民からの苦情や通報に生活保護ワーカーは対処しなくてはならないわけです。生活保護ワーカーにかかるそのストレスの強さは相当なものだと推測できます。
生活保護受給者の情報、区役所職員がブログに - 遥香の日記
生活保護ワーカーがストレスをため込み燃え尽きを起こさないようにするためには、生活保護ワーカーが業務上の悩み後や困り事を相談でき、また困難なケースについて何らかの支援が受けられるシステムが必要なのだと思われます。しかし、現場の生活保護ワーカーを支援するようなシステムの構築が議論されることもあまり聞くことはありません。それどころか、それが欠如し生活保護ワーカーが現場で孤立していると思われる事件ないし不祥事はしばしば生じています。先日、さいたま市で起きた「市職員3人が生活保護受給者の男2人に脅され、扶助費1万8980円を不正に支給していた」事件*1などは支援体制欠如を露呈した事件とも言えそうです。
今回のブログ事件も当のケースワーカーはブログに自身の仕事に関する出来事を記していくことで日頃の業務上のストレスを減らそうとしていたのでないか。また、そのブログの文章の言外に生活保護ケースワーカーが助けを求める叫びが記されていなかったでしょうか。